京都府宮津市にある府北部唯一の水族館「丹後魚(うお)っ知(ち)館」が30日に閉館する。海のほとりにたたずむローカル水族館として地元の人たちや多くのファンに愛されてきた。34年の歴史に幕が下ろされるのを前に、閉館を惜しむファンが連日押し寄せている。
丹後魚っ知館は関西電力の火力発電所「宮津エネルギー研究所」のPR施設として1989年にオープンした。エネルギー知識の普及や啓発に関する展示に加え、丹後の海に生息する生き物などを展示。ゴマフアザラシやマゼランペンギン、熱帯魚なども含めて約150種2千匹を飼育し、開館以来の来館者数は延べ600万人を超える。
一方、火力発電所は89年に2基が営業運転を始めたが、電力の需給状況や経済性を踏まえ、2002年と04年にそれぞれ停止した。水族館の営業はその後も続けられたが、関西電力は今年4月、研究所を5月末で廃止するのに合わせて水族館も閉館すると発表。28年度をめどに企業誘致エリアとして再整備する方針を明らかにした。
丹後魚っ知館に31年間勤務…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル