奈良県下北山村の国道169号で23日夜に起きた土砂崩れで、奈良県警吉野署は28日、土砂に埋もれていた車の中で、人の骨の一部とみられるものが確認されたと発表した。この車のナンバーは、連絡がとれない和歌山県の男性が乗っていたとみられる車と一致している。
同署によると、見つかったのは車の運転席とみられる場所だったという。
地元消防によると、道路を覆っていた土砂の中から26日午後3時すぎ、車後部のバンパーやナンバープレートを確認した。車の上には、道路脇に設置された防護柵の鉄骨がかぶさっていたという。
23日夜に道路西側の斜面が高さ約40メートル、幅約30メートルの範囲で崩れ、約4千立方メートルの土砂が道路に流れ込んだとみられる。
巻き込まれた軽乗用車1台から50代男性が24日未明に救助されたが、和歌山県の70代男性の車も埋まっている可能性があるとして、県警と消防が捜索活動を続けていた。この男性の家族からは「三重県に釣りにいった父親と連絡がとれない」との相談が奈良県警吉野署にあったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル