久永隆一
2022年に国内で生まれた日本人の子どもは、推計で77万3千人程度になることがわかった。国と同じ方法で朝日新聞社が計算した。
1899年に統計をとり始めて以来、70万人台になるのは初めて。77万人台となるのは、政府の想定より11年も早い。少子化が一層加速している状況が明らかになった。
厚生労働省が1年間の出生数の推計に使う計算式をもとにして、2022年1~10月の速報値といった必要な統計数値をあてはめて算出した。その結果、22年の出生数は77万2525人となり、前年より4・8%減少する見通しとなった。
国立社会保障・人口問題研究所が17年に公表した将来推計人口では、出生数が80万人台を下回るのは30年(79・8万人)との見通しだった。また、77万人台に入るのは33年(77・6万人)になると見込んでいた。(久永隆一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル