今年も様々なおわびがあった。ビッグモーター、日本大学、旧ジャニーズ事務所、宝塚歌劇団……。被害者への思いが欠如していたり、市民感情から乖離(かいり)していたり。説明すら拒み、謝ろうとしなかった政治家もいた。謝罪とは一体何だろうか。おわびのプロたちに聞いた。
「今年は参考にできる出来事が多かった。謝り方をもう一度考える機会になりました」
頭を下げ続けて35年。吉本興業の元広報宣伝担当で芸人と共に謝り続けてきた「謝罪マスター」の竹中功さん(64)は言う。
吉本興業に35年勤めた。
酔っ払ってケガをさせてしまった。経営する飲食店で食中毒を出してしまった――。そのたびに芸人と謝ってきたという。
竹中さんが考える「正しい謝罪」はシンプルだ。
お詫びのプロたちに聞く「謝罪の極意」。後半では大手出版社の編集者に、失敗と教訓を聞きました。締め切りがとっくに過ぎているのに、原稿が来ない。催促すると、作家は大激怒。慌てて高級ウイスキーを持って行ったのが、裏目に出ます。
「誰が誰に、何について、ど…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル