19世紀末に日本で近代的な気象観測が始まって以来、今年の上半期は最も気温が高い半年間だったことが、気象庁の観測データの分析から分かった。7月も過去最高を45年ぶりに更新しそうな暑さになっており、気象庁の担当者は「明らかに地球温暖化の影響がある」と指摘している。
朝日新聞は、気象庁の監修を受けながら、気象庁が国内の平均気温を算出する際の基準としている全国の15観測所について、1898年以降のすべての日の平均気温を積算し、平均値を出した。
その結果、今年1月1日から6月30日までの半年間の平均気温は12・14度で、これまでで最も高かった2020年の12・02度を上回り、過去最高を更新した。
特に高かったのは3月の10・36度で、過去最高だった21年の9・99度を大きく上回った。6月も過去2位、4月も5位と高い気温が続き、上半期全体を押し上げていた。
7月も、25日までの平均気温が25・42度となっており、過去最高だった1978年の25・30度を上回っている。今後も晴れ間が続く予報で、史上最高を更新するペースだ。
地球温暖化の影響もあり、平均気温はこの120年で1・7度ほど上がった。特にここ4年は、上半期の平均気温がいずれも過去のトップ10に入るなど急激に気温が高まっている。
都市部の温度上昇はさらに激…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル