20年間のサラリーマン生活の後、ブランドを立ち上げた人がいる。「BONCOURA(ボンクラ)」のディレクター、森島久さんだ。こだわりの服づくり、デニムへの愛情はどうやって培われたのか。話を聞いた。
大阪・ミナミまで自転車で20分ほどの所で生まれ育ったので、「アメリカ村」のあたりも小学校高学年の頃からよく行っていました。当時は1970年代後半。古着屋が今ほどなかった時代。はやっていたのはサーファーに人気の裾の広がったジーンズでしたが、僕は安くてカッコいいストレートが好きだったので、古着で見つけては購入していました。
大学生の頃はDCブランド全盛期。モデルのアルバイトをしていましたが、流行に全く興味はなく、自分流のカッコいいを求めてツイードのジャケットにミリタリーのチノパンなどをはいていました。
就職した百貨店では法人外商の仕事に。初めはスーツを着ましたが、数年後にはジーンズやスニーカーで行くようになりました。自分らしく好きな服を着たかった。人と同じ格好が安心、みたいな感覚は昔からなかったですね。
42歳で会社を辞めました。違う可能性を試したいと。モデルなどの仕事をしながら準備し、2011年、「ボンクラ」をスタートさせました。
そういえば幼稚園の頃にはもう…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル