政府が秋田県に配備しようとしているイージス・アショアへの反対が収まらない。現地で何が起きているのか。
秋田市発展の象徴の地
8月25日の日曜、秋田市の勝平地区コミュニティセンターで開かれた住民集会で、ある父親(40)が話した。
「6月の説明会で恥ずかしい姿をさらしました。でも、このままだと『秋田は何も言わないし、設置しちゃおう』という政府の動きは明らかだったんじゃないか」
防衛省は、ミサイルをミサイルで撃ち落とすというこの新型兵器を陸上自衛隊の新屋(あらや)演習場に置こうと、隣の勝平地区での説明会を6月8日に開いた。この建物が会場で、防衛省職員の居眠りに「我々の人生がかかっているぞ」とマイクで怒ったのがこの父親だ。
配備を「不適」とした他の候補地で実測を怠る調査のずさんさを地元紙が3日前に指摘し、説明会は住民の反発で紛糾。防衛省は配備先の再調査に追い込まれた。
この住宅街を歩き、すぐ隣を新…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル