複数の部下にハラスメントを繰り返したとして、大阪府警は17日、榎原章人・前枚方署長(60)を本部長訓戒処分とし、発表した。前署長は「責任を取りたい」とし、同日付で依願退職した。
府警監察室によると、前署長は昨年3月末に枚方署に着任。直後から署長室で大声を出したり、机をたたいたりして警視ら計4人の男性幹部を繰り返し叱責(しっせき)するパワハラが認められた。怒号は受付まで聞こえるほどだったという。
また今年6月23日、署の近くの居酒屋で50代女性署員と男性署員2人の計4人で飲酒し、女性に体を密着させたり、口元におにぎりを差し出して「あーん」と言って食べさせたりするセクハラ行為があったという。女性が同日中に上司に相談し、6月29日に警務部に通報があった。前署長は7月4日付で警務部付となり、監察室が枚方署長在任中の言動を調査していた。
前署長はパワハラについて「不適切だった」と認めた一方、セクハラは「そんな覚えはない」と否定したという。監察室は同席した署員の話からセクハラの事実も認定したという。
田畑修治・監察室長は「署長として極めて不適切な行為であり、厳正に処分した。今後、職員に対する指導教養の徹底を図り、再発防止に努めて参りたい」とコメントした。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル