「空飛ぶクルマ」を開発するベンチャー企業のスカイドライブ(愛知県豊田市)は、個人向け機体の販売を始めたと発表した。運航に関する費用を除いた価格は150万ドル(約2億円)。航続距離は最大約10kmで、最高巡航速度は時速100キロだという。
販売する「SD―05」は、パイロットと乗客の計2人乗りで、コンピューター制御のアシストで飛行を安定させる。同社は、2025年の大阪・関西万博での実用化を目指しており、個人向けの納期は25年以降を見込む。ベトナムの企業から100機の注文を受けたという。個人の第1号での購入者として、投資家の千葉功太郎氏と契約した。
3月まで放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の最終週で、同社が「空飛ぶクルマ」の開発部分を協力。同社の機体が広く知られるようになったといい、担当者は「移動の際に『エアタクシー』として幅広く使ってもらえるよう、普及をめざす」としている。(斉藤佑介)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル