暗号資産(仮想通貨)ビットコインの取引所を運営していた「MTGOX」のデータを改ざんし、口座残高を水増ししたとして、私電磁的記録不正作出・同供用の罪に問われた同社元代表取締役マルク・カルプレス被告(35)の控訴審判決で、東京高裁は11日、懲役2年6月、執行猶予4年とした一審東京地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。 被告は、顧客の預り金を着服したとする業務上横領罪でも起訴されたが、一審判決では横領部分は無罪が確定している。 控訴審で後藤真理子裁判長は「水増しは、会社の破綻を避けるために行った架空のビットコイン取引を隠蔽する目的だった」と認定した。
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