東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)が、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」に対し、大会の1年延期に伴う追加スポンサー料(協賛金)の減免でも便宜を図った疑いがあることが、関係者への取材で分かった。1億円とされた追加金をゼロにしようとし、最終的に1千万円になったという。
東京地検特捜部は、元理事がAOKI側から受けた主な依頼は①スポンサーへの選定②五輪エンブレムなどを使った公式ライセンス商品の速やかな承認③追加協賛金の減免と認定。これら3点で便宜を供与した見返りに計5100万円の賄賂を受け取った受託収賄容疑で逮捕し、調べている。
東京五輪は2020年7月に開幕予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された。組織委は各スポンサー企業に追加の協賛金を求め、業務を委託されていた広告大手「電通」が対応した。
関係者によると、AOKI側…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル