「話せばわかる」という言葉を残して犬養毅が暗殺された「五・一五事件」から90年になる。憲法にのっとった議会政治の大切さを訴え「憲政の神様」と呼ばれた犬養が晩年を過ごした場所が八ケ岳のふもと、長野県富士見町にある「白林荘(はくりんそう)」だった。山荘は犬養の遺志を受け継ぐように今も保存されている。
現在、白林荘の管理人を務めるのは宮崎県出身の桑原秀満さん(86)。「ここにきてもう40年になります」
白林荘は戦後、犬養の息子の元法相・犬養健から、同じ吉田茂内閣の閣僚だった山縣勝見・元厚生相のもとにわたった。山縣が1965年に記した冊子「白林荘由来」に「晩年の木堂の心のすみかともいうべき山荘を永く記念し、保存する」ために修復したことが記されている。
保険事業などを展開していた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル