全国霊感商法対策弁護士連絡会が12日に開いた記者会見には、過去に宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)の信者だった40代の女性が、つい立て越しに同席した。女性は会見前に朝日新聞の取材にも応じ、自身の経験を語った。
女性は母親の影響で、1990年ごろ、17歳で信者となった。
2世信者だった。
母親はその約1年前から教会の集会に通い始めていた。定期的な「献金」に加え、父親や親族の反対を押し切り、数万円の水晶製の数珠や、数百万円の大理石の弥勒菩薩(みろくぼさつ)像を買わされることもあった。
その費用は、父親の退職金の一部や、生命保険を解約して充てていた。
次第に、母親は教義にのっとった生活を娘らにも強制し始めた。教義に反すると、食事を出さないと言われた。
「子どもは母親に刃向かうと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル