大学入学共通テストを利用する大学が支払う手数料が、2年かけて倍増することになった。50万人以上が受験し、約9割の大学が利用する共通試験の負担増に対し、コロナ禍で苦しい経営状況が続く大学側は反発している。国費による負担を求める声も出ている。
「あまりに大幅な値上げで、弱り目にたたり目だ」
大学入試センターから届いた成績提供手数料の値上げの知らせについて、関西のある私立大学長は嘆いた。独自の一般選抜のほかに共通テストを利用した入試も行っている。少子化やコロナ禍で志願者数が減る一方、オンライン授業や感染症対策などで大学運営の経費は増えている。「共通テストを利用せず自前で学力を測る選択肢もあるが、多くの大学は共通テストに依存している。大学入試センターの収支改善は不可欠」としつつ、「なぜ、大学だけにしわ寄せを押しつけるのか」と怒る。
合否判定に利用 文科相「あまりに暴利」
一方で、そもそも成績提供手数…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル