内定式は、出席するものから見るものへ――。化学大手の三菱ケミカルは1日、来春の入社予定者の内定式を初めて、約1時間の映像ストリーミング(配信)にして開いた。内定式のために来社する必要をなくし、学生が学業に専念しやすくする狙いがある。
1日午後1時半、内定者など関係者だけが視聴できる特設サイトに続々と「入室しました」というメッセージが流れ、午後2時に「内定式」が始まった。海外留学組を含めた219人の内定者が事前に自ら撮影した写真が一人ずつ配信された。
「笑顔をふやす」「文明を支える」「CO2を用いた燃料生産の実用化」「海洋ゴミ問題の解決」……。思い思いの意気込みを書いた紙を手にした内定者の写真が流れた後、竹内昌子・人事部キャリアサポート室長が「来年4月までやれることを一生懸命やって、やりきって、入社してきてください」と語りかけた。特設サイトには「いいね!」ボタンもあり、講話が終わると、チャット欄に「いいね!」の文字があふれた。
今年から内定式を映像配信に切…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル