元恋人が結婚したのを知って死にたいと考え、無差別刺傷事件へと向かっていった――。東京都調布市内を走る京王線の電車内で2021年10月、乗客を刺し、車内に放火したなどとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職服部恭太被告(26)。東京地裁立川支部で26日にあった初公判で、検察側は被告が事件に至るまでの経緯を明らかにした。
同年8月には小田急線の車内で男が複数の乗客を切りつけ、火を付けようとした事件が発生。殺人未遂罪などで起訴されたこの男の公判も27日に始まる。電車の安全対策が見直されるきっかけにもなった二つの無差別刺傷事件の経緯や背景が注目される。
起訴状などによると、服部被告はハロウィーンだった21年10月31日の午後8時ごろ、特急電車内で男性(当時72)の胸をナイフで刺して一時は心肺停止になる重傷を負わせたほか、ライター用オイルをまいて火を付け、近くにいた乗客12人を殺害しようとしたなどとされる。
事件前年に恋人と同居
検察側の冒頭陳述などによる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル