20日、前線に伴う雨雲が発達。北海道ではこれまで降った雨が11月としては記録的な雨量に。昼前には、紀伊半島などで1時間30ミリ以上の激しい雨も。雨雲のエリアは次第に東へと移り、午後は東北から北陸・東海を中心に雨や雷雨で、局地的に激しく降る所もあるでしょう。風の強まる所もありそうです。
北海道でこの時期としては大雨に 各地で11月の観測記録を更新
20日、日本付近を前線が通過しています。午前中は、前線に伴う雨雲が、日本列島に沿うようにかかったため、北海道から沖縄までの広い範囲で、所々強い雨雲がかかりました。 北海道では、今はすでに雨の止んでいる所が多くなっていますが、各地で11月としては記録的な雨量となっています。
北海道美深町小車で午前9時30分までの24時間に降った雨量が95.5ミリ、北海道 遠別町では午前10時40分までの24時間に降った雨量が115.0ミリに達し、11月の24時間降水量の観測史上1位の記録を更新しました。いずれも、過去1位の値を2倍以上の量で更新しています。その他、道内の約30の観測地点で、11月の24時間降水量の観測記録1位を更新しています。(午前11時30分現在) 道内では、現在も河川が増水して水位の高まっている地域がありますので、雨が止んだり、弱まったからと言って安心せず、引き続き低い土地の浸水や河川の増水に警戒・注意してください。 北海道では、午後も所々で雨や雪が降るでしょう。引き続き土砂災害などにも警戒してください。
昼前に近畿でも激しい雨を観測 午後は北日本・東日本で雨や雷雨に
また、昼前には、紀伊半島付近に発達した雨雲がかかり、和歌山県白浜町安居で37.5 ミリ、同じく和歌山県古座川町の西川で30.0ミリの激しい雨を観測しました。
午前中、近畿から九州にかけてかかっていたこの雨雲は、次第に東に移動し、午後は東北から北陸や東海を中心に雨雲、雷雲がかかるでしょう。
特に東海や北陸、伊豆諸島の所々で雨脚が強まりそうです。バケツをひっくり返したような雨が降る所もあるでしょう。
関東も、局地的に短い時間でザっと降る所があるでしょう。念のため傘をお持ちください。また、関東では沿岸部を中心に風も強まる予想となっていますので、しっかりとした傘がおすすめです。
日本気象協会 本社 日直主任
Source : 国内 – Yahoo!ニュース