中野龍三
石狩・後志地方で大雪となった北海道内。今後数日は一転して気温の上昇が見込まれることから、道は11日、関係機関と雪害対策連絡部会議を開いた。雪崩や落雪の危険があるとして注意を呼びかけている。
札幌管区気象台によると、9~10日の局地的な大雪で、札幌市南区の小金湯の24時間降雪量(10日午後6時まで)は観測史上1位に並ぶ62センチを記録した。
12日から14日にかけて、道内では気温が平年より高く、4月並みとなる所がある見込みだ。13日は渡島・檜山地方などで10度前後となるところもあるという。
気象台は「積雪の多い傾斜地では雪崩が発生しやすい状況になっている」とし、1月に大雪となった日本海側を中心に、屋根からの落雪や路面の悪化にも注意するよう呼びかけている。
道によると、昨年11~12月の道内の雪による死傷者は95人(うち死者5人)で、前年同時期の48人(うち死者2人)と比べ倍増している。除雪作業中の屋根やはしごからの転落が多く、事故防止にも注意が必要だ。(中野龍三)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル