榧場勇太、志田修二、芳垣文子、佐藤亜季
発達中の低気圧が接近した影響で、北海道内各地では11日から12日にかけて大雪となった。札幌管区気象台によると、13日夜から14日にかけて再び雪や風が強まる見通しだという。
11日午後からの24時間降雪量は札幌市南区・小金湯で40センチ、帯広で59センチ、音威子府で66センチを観測した。また、稚内で24・6メートル、根室市・納沙布で26・5メートルの最大風速を観測し、いずれも1月の観測史上最大だった。
道によると、浜中町で倉庫の屋根が破損するなどの被害が2件確認された。北海道電力によると、道内約6200戸で停電した。
JR北海道によると、午後6時までに特急88本を含む計635本が運休した。このうちJR千歳線は札幌―新千歳空港・苫小牧間で終日運転を見合わせた。また、青森での強風の影響で、東京発の北海道新幹線が新青森―新函館北斗間で運休した。
新千歳空港は11日夜の降り始めから32センチの降雪を観測した。除雪作業が間に合わず、12日朝から正午近くまで滑走路を2本とも閉鎖した。再開後も欠航が相次ぎ、北海道エアポートによると午後6時までに計198便が欠航した。JR千歳線が運休した影響で、新千歳空港から札幌方面に向かう高速バスの受付カウンターには長い列ができていた。
道教育委員会のまとめによると、道内の公立学校では空知地方の中学校と十勝地方の高校各1校が臨時休校になった。
札幌市中央区の住宅街には人の背丈を超える雪山がいくつもできており、住民らは朝から除雪作業に追われた。自宅近くで雪かきをしていた男性(81)は「1月にしては珍しい湿った雪で、重くて大変だ」と話していた。(榧場勇太、志田修二、芳垣文子、佐藤亜季)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル