「見通しが全く立たない。こんなに動けなくなるなんて……」。所属するフットサルチームの遠征試合を終え、北陸自動車道で帰路についていた福井県坂井市の会社員女性(18)は、取材にこう話した。9日夜に福井北インターチェンジ(IC)付近で貸し切りバスが立ち往生。10日昼になって現場に除雪車が到着し、乗用車は動けるようになったが、車体が大きなバスは10日夕時点でも足止めされたまま。「抜け出せるかと思ったのに」
福井県の北陸道では10日午前、上り下り合わせて一時千台余りが立ち往生に。中日本高速道路金沢支社によると、9日午前11時半ごろ、上り線丸岡ICから福井北IC間で大型貨物自動車の単独事故が発生。後続の車両が動けなくなったことを機に、立ち往生が始まったという。その後北陸道で動けなくなった車両は最大で、上り線金津IC―丸岡ICで430台、下り線の福井IC―福井北ICで640台にのぼった。
名古屋市から金沢市の実家に向かっていた会社員男性(33)は、9日午後7時半ごろから丸岡ICの手前約3キロで足止めに。満タンだったガソリンが半分ほどに減り、10日朝からはエンジンを切ってしのいだ。昼過ぎに自衛隊が現場に駆けつけ、車列が動き出した。20時間ほど身動きが取れなかった男性は「いつ帰れるか不安だったのでホッとした」。
坂井市のトラック運転手の男性…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル