香川県三豊市の公立小学校に勤めていた男性教諭(29)が、卒業アルバム用の児童のメッセージを紛失し、別の児童のものを改ざんしてアルバムに載せていた。県教育委員会は24日、「公文書の改ざんに準ずる」として、この教諭を戒告の懲戒処分とした。
県教委によると、教諭は昨年5月、クラス担任をし、同年3月に卒業した児童らのアルバムを作成中、男子児童1人が書いたメッセージカードの紛失に気づいた。カードには、20代になった自分に向け、将来になりたい職業などを150字程度で書いていた。
教諭は児童から聞いた職業を覚えていて、同じ職業を書いた別の男子児童のカードをコピー。名前や文末の表現などを修正テープで消して書き換え、紛失した児童のものとしてアルバムの印刷業者に渡した。
アルバムは同7月に配布され、カードを紛失された児童らから指摘されたが、「そうだったかな」などとごまかし、対応しなかった。今年2月、保護者の一人から学校に連絡があり、発覚。教諭は県教委に対し、「紛失がばれたら大変と思った」などと話しているという。
県教委の担当者は「児童が書いたメッセージカードは公文書に準じ、改ざんは信用を失う行為にあたる」と処分の理由を説明。教諭と校長が自腹でアルバムを作り直し、各家庭を訪れて謝罪したという。(石川友恵)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル