厚生労働省の職員だった男性(33)がうつ病を発症したのは、上司からの暴言などのパワーハラスメントが原因だったとして、同省が民間企業の労災認定にあたる「公務災害」に認定していたことがわかった。男性側が26日、公表した。
認定は3月2日付。男性は2017年4月、政策調整や国会対応などをする部署に異動。男性によると、着任直後から、上司から「潰してもいいの?」「死ねっつったら死ぬのか」といった暴言を受けたり、同僚の前で罵倒や無視をされたりすることが繰り返されたという。
この上司は、省内のハラスメント防止のため各課に配置された「パワハラ相談員」を務めていた。月に100時間を超える時間外労働も重なり、男性はうつ病と診断されて休職し、20年3月に退職したという。
厚労省は「個別の案件には答えられない」としている。(岡林佐和)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル