東京電力福島第一原発事故の影響で就労が不能になったとうそをつき東電から賠償金をだましとったとして、福島県警は、住吉会系暴力団員の内山浩容疑者(47)=宮城県大崎市=と会社役員佐藤知美容疑者(47)=福島県相馬市中村=を詐欺の疑いで逮捕し、20日発表した。県警は2人が東電から総額約5500万円をだまし取ったとみている。
南相馬署や捜査2課によると、両容疑者の逮捕容疑は、2016年9月ごろ、知人の40代の男=詐欺容疑で書類送検=が原発事故当時、南相馬市内の建設会社に勤めていなかったのに、原発事故で就労できなくなったとのうその書類を作成し、東電に賠償金を請求して現金約600万円をだまし取った、というもの。県警は2人の認否を明らかにしていない。
内山容疑者が勧誘役の男=詐欺容疑で書類送検=に、名義貸しをしてくれる知人の紹介を依頼し、佐藤容疑者はこの男から紹介された人の名義で、うその書類を作成し申請していたという。虚偽書類を作るために使った名義は、少なくとも10人にのぼるという。
県警は、両容疑者がこの10…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル