被災した千葉県に新たな問題が浮上
台風15号の直撃から9月17日で9日目。千葉県内では、いまだ約6万7000軒(17日午後1時現在)の停電が続く中、次々と新たな問題が浮上している。その一つが…
大量の“災害ごみ”だ。
瓦やトタン、畳など、ごみを捨てるだけで1日がかりの重労働となる。
市原市では、災害ごみの集積所につながる道路に車の長い列ができていた。中には「ごみを捨てるまでに2時間半くらいかかった」と話す方も。台風の襲来から1週間以上がたった今も、災害ごみの処理は進まない。
「直撃LIVEグッディ!」は南房総市にあるごみ処理施設、大谷クリーンセンターに向かった。
大谷クリーンセンター・柴本光浩室長:
こういう被災状況で施設を開けてくれって事で、焼却の方も電気が来るまではやれなかったんですけど、電気が来た時から24時間態勢で燃やしています。
電気が復旧して以来、毎日24時間態勢でごみ処理を続けているが、追いつかない状況だという。
習志野市や市原市など、周辺の自治体が協力に乗り出しているというが、大量のごみはいつ処理することが出来るのだろうか。
グッディ!では、南房総市にある災害ごみの仮置き場から中継を交えて最新情報を伝えた。
現地では“災害ごみ”が山になっていた
広瀬修一フィールドキャスター:
気象庁の発表によると、17日の館山市の最高気温は日中32.2℃ということなんですが、アスファルトに近い手元の温度計では、41.8℃と出ています。非常に厳しい暑さとなっています。この暑さの中でもこちらには続々と車が集まり、住民の多くの方が作業にあたっています。明日はまた雨、そして仕事の合間など限られた時間で作業しなければなりませんから「きょう(17日)1日でどれだけ作業できるかが勝負だ」と話している方もいらっしゃいました。南房総市にはこういった仮置き場が3カ所ありますが、さまざまな問題があります。
まず一つ目、移動する手立てがないという根本的な問題があります。トラックが足りておらず、トラックを持参していただけるボランティアの方にぜひ力を借りたいと。大きさは2トン以下ということです。こちらに仮置きされる災害ごみは屋根瓦、外壁やコンクリート片、トタンや木材、畳など。そして南房総市の各家庭で非常に困難を極めているごみが、布団です。水を含んだ布団が非常に重いんですが、南房総市の仮置き場では「布団は持ち込みできません」「清掃センターやクリーンセンターに持ち込んでください」というルールになっているんです。高齢者が多く体力的な問題もありますが、そもそもクリーンセンターなどに持っていく足がないという状況のため、大きな濡れた布団が庭先に置きっぱなしになっているというご家庭もたくさんありました。
そしてもう一つ大きな問題が、この仮置き場のキャパシティの問題です。この仮置き場は9月14日の土曜日に受け入れが始まりましたが、「金属類・金物類」の区画は15日で満杯になり、受け入れができない状況となりました。17日の午前中にここから民間の業者が搬出する作業を行いましたが、午後1時から受け入れを再開し、またごみが増えてきているという状況です。いま被災地では、大量の災害ごみが問題となっています。
倉田大誠アナウンサー:
災害ごみという新たな問題が生まれている千葉県。16日、小泉進次郎環境大臣が南房総市に入りました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース