同性婚を認めていない民法などの規定は憲法に違反するとして、北海道内の同性カップル3組が国を訴えた訴訟で、原告側は25日、規定を「違憲」とした一方、損害賠償請求を退けた二審・札幌高裁判決を不服として、最高裁に上告した。
高裁判決は、規定が「婚姻の自由」を定めた憲法24条1項や、「法の下の平等」を定めた憲法14条などに違反すると判断。一方、国会が正当な理由なく長期間立法を怠ったとは言えないとして賠償請求を退けた。
全国5地裁で6件起こされた同種訴訟で初の高裁判決だった。原告の中谷衣里さん(32)は上告後、取材に応じ「札幌高裁で画期的な判決が出ても、国の動きは鈍い。最高裁で違憲判決を得て、国会に法整備を促したい」と話した。原告弁護団は「国会が立法を怠っていることは違法だとする力強い判決を求めていく」とする声明を出した。(石垣明真)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル