和歌山県紀の川市で平成27年、市立名手小5年、森田都史(とし)君=当時(11)=が刺殺された事件は5日、発生から丸5年を迎えた。父親(71)は現場を訪れて献花し、都史君の冥福を祈った。現場では報道関係者の取材にも応じ、「悔しさだけしか残っていない…」と息子を奪われた無念の心境を明らかにした。
事件は昨年7月、殺人罪などに問われた中村桜洲(おうしゅう)受刑者(27)に懲役16年を言い渡した2審大阪高裁判決が確定している。
この日、花束を手に現場の空き地を訪れた父親は、そっと地面に花束を置いて、静かに合掌。わずか11歳で命を奪われた都史君の冥福を祈った。
その後、報道関係者の取材に応じ、「(都史君も)つらい気持ちは分かっていると思う」とした上で、「前進あるのみ、という思いで頑張る」と心の中で都史君に語りかけたと説明した。
一方、確定した大阪高裁判決については「まったく納得できていない。子供にもいい報告ができない」と強調。中村受刑者に対しては、「自分のしたことを考えれば、最低限人間として謝る姿勢は常識だが、そういう態度がまったくない」と怒りをあらわにした。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース