東京都杉並区の商店街の夜空を青いイルミネーションが彩っている。約250メートルにわたるLED電球を支えるのは、約1万8千膳の割り箸だ。資源保護やリサイクルに関心を持ってほしいと、商店主らが使用済みや不良品の割り箸を集めた。近くの病院でコロナ禍と闘う医療従事者への感謝も込めている。
JR荻窪駅北口から続く荻窪教会通り商店街。その芸術祭「アートゲート荻窪2021」で昨年11月から点灯し、芸術祭後も今年2月末まで点灯している。
考案したのは、芸術祭を企画した建築家で、商店街のバーも経営する堀川秀夫さん(63)だ。買い物など日常の暮らしの中で心に響く作品をめざし、使い捨てされがちな割り箸に着目した。
割り箸は複数のNPOを通じて無償提供してもらった。飲食店などで使われた箸は洗浄し、国産の間伐材で作られた未使用の不良品も加えた。輪ゴムでつなげて竜の骨格に見立て、商店街の上空をうねらせてLED電球を取り付けた。
日中は割り箸が日光にきらめ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル