中村英一郎
ダイハツ工業の車両認証試験を巡る不正で、国土交通省は26日、同社のトラックタイプの商用車3車種について、大量生産に必要な「型式指定」を取り消した。一連の不正問題で、国の処分が確定したのは初めて。
指定取り消しとなるのは、ダイハツ・グランマックスとOEM(相手先ブランドによる生産)供給しているトヨタ・タウンエースとマツダ・ボンゴ。エアバッグの衝突試験で、衝突検知時にエアバッグを自動で作動させる必要があるにもかかわらず、タイマーを仕込んで作動する不正な加工を施していた。
ダイハツは「トヨタの全面的な支援を受けながら再生に取り組んでまいります」、親会社のトヨタ自動車は「皆様のご不安に、ダイハツとともに誠心誠意対応してまいります」などとするコメントを発表した。
国交省が「型式指定」を取り消したのは、日野自動車と豊田自動織機に続き、3例目。取り消し日までに生産された車両には効力は及ばないという。
国交省によると、取り消し処分を受けた企業は、新車種などを開発した際、審査がより厳格になり、期間も長くなるという。(中村英一郎)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル