国内では13日、新たに1661人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、12日の1660人を上回り、1日あたり感染者数の過去最多を更新した。政府は危機管理体制の強化を急いでおり、内閣官房に司令塔機能を担う感染症対策官を新設する方向で検討に入った。ただ、経済の立て直しに向けた観光支援事業「Go To トラベル」は特定の地域を除外することなく、継続させる。 13日に判明した都道府県別感染者数は、東京都が374人だった。300人を超えるのは3日連続。感染の拡大が続く北海道では235人の感染が明らかになり、2日連続で200人を超えた。愛知では148人、兵庫では69人、沖縄では49人の感染が判明した。 死者は埼玉で5人、北海道、栃木、千葉、静岡、京都で各1人。各地で感染の拡大が続いている。 一方、菅義偉首相は13日、需要喚起策「Go To キャンペーン」の見直しや緊急事態宣言の発令に慎重な考えを示した。官邸で「専門家が現時点ではそのような状況にはないとの認識を示している」と記者団に述べた。 その上で、感染拡大地域について、大規模かつ集中的な検査やクラスター(感染者集団)対策の専門家の派遣、保健師の広域的な派遣調整などの支援を自治体に行っていると強調した。国民に向けては、飲酒を伴う懇親会など、新型コロナ対策分科会が示した感染リスクが高まる「5つの場面」を挙げ「基本的な感染防止対策に努めてほしい」と呼び掛けた。 感染症対策官は、各省庁の縦割りを排し、政府の対策を総合的に調整する役割を担う。感染症対策に詳しい専門家を中心に人選を進める。次官級ポストとして処遇する見通しだ。 一方、農林水産省は13日、飲食業界の支援策「Go To イート」のポイント付与事業について、「近日中に予算が予約上限に達する」として、付与が近く終わるとの見通しを公表した。
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