熊本県天草市御所浦(ごしょうら)島の地層から、約1億年前の大型草食恐竜の肋骨(ろっこつ)化石が見つかった。全長約15メートルと推定され、国内で発見された恐竜としては最大級、九州では最大とみられる。共同発掘調査をしてきた天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館(勝山市)が27日、発表した。
化石は、1999年の御所浦白亜紀資料館の調査で、御所浦島南側の通称「白亜紀の壁」と呼ばれる採石場に露出する御所浦層群の烏帽子(えぼし)層から発見された骨の化石数十点のうちの一部。鳥脚類の上腕骨とみられていたが、2013年からの恐竜博物館との共同研究の結果、長い首と尾を持ち、四足歩行の竜脚類の右肋骨(ろっこつ)の一部と判明した。
化石は長さ42センチ、幅18センチ、厚さ9センチ。復元された肋骨の長さは1・4メートル。国内では、三重県鳥羽市で96年に発見された草食恐竜が国内最大の全長16~18メートルと推定され、これに次ぐ大きさの可能性があるという。
御所浦白亜紀資料館の広瀬浩司…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル