希少な国産羊毛から作ったツイード生地であつらえるポロコートが、高級毛織物の産地、愛知県一宮市でふるさと納税の返礼品に採用された。必要な寄付額は75万円。市の返礼品では最高額になるが、生地を織る地元メーカーは、「羊農家を応援したい」と申し込みに期待を寄せている。
生地のメーカーは、毛織物の老舗「国島」(一宮市、旧・中外国島)。国内でヒツジの飼育頭数は豪州など海外と比べて少ない。主に食肉用に飼われているが、毛はほとんど活用されていなかった。同社はそこに注目し、2019年度から紡績、染色も国内で行う「純国産ツイード」の開発に乗りだした。
初年度は北海道産の羊毛を利用。20年度は県内や宮城県などからも毛を集めて、グレーやブラウン、グリーン系など12色の生地を製造した。一宮市内の同社直営テーラーで扱うポロコート(税込み22万円)を市の返礼品に申請し、年末にラインアップに加わった。
宮本雄三・同社商品戦略課長(39)は「生地は高密度で、形崩れがしにくく上等なコートに仕上がる。羊を飼う人たちを励まし、地元にも貢献できれば」と話している。
一宮市の返礼品では以前、地元…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル