源氏との争いに敗れ、各地に散った平家の人たち。戦に勝った後も、源頼朝は追討の手をゆるめなかったという。だが、源平が協力して仲良く暮らした――。にわかには信じられない、そんな「平家の落人伝説」が語り継がれる村が宮崎県にある。その背景とは。
平家没落が決定的となったのが、1185年の壇ノ浦の戦い(山口県下関市)だ。平家方の人たちは、命からがら各地に逃げ、一部がたどり着いたのが宮崎県椎葉村だった。熊本県に接する山深い地で、現在は約2600人が暮らす。
村職員時に村史を編集し、今は村観光ガイド協会の案内人を務める山中重光さん(80)によると、その物語とは――。
源氏方の名将、那須与一は屋島…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル