外からは中身がわからない箱の中に売れ残ったグッズを詰め、500円で売ったら完売しました――。水族館のそんな企画が注目を集めました。
すみだ水族館(東京都墨田区)で3月1日から実施された「大決算!売れ残りガチャ」。
在庫商品を箱の中に入れて、1箱500円(税込み)のガチャとして販売する企画です。
中身は単品の場合もあれば、複数を組み合わせたものが入っている場合も。
外から中が見えないよう箱に入っていますが、こんなキャッチコピーが大きく記されています。
「開業当初からずっと残っている」
「あなたが想像するペンギンポーチではない」
「販売開始当初、売れ行き好調。追加生産以降、売れ行き悪化」
「今でも売れなかった理由がわからない」
「クオリティは高い。クオリティは高い。大事なことなので二度」
企画の面白さもあって、用意していた分は数日で完売。3月20日から再販しましたが、すぐに売り切れて、計1300個以上が売れたそうです。
すみだ水族館と同じくオリックス不動産が運営する京都水族館でも同様の企画を実施。こちらは約1500個を販売したといいます。
箱に記されたキャッチコピーは、両館の企画広報チームが協力会社のメンバーと一緒に考えたそうです。
「素直な気持ちや、事実に基づく内容をベースにしながら、楽しんでいただくことを目指しました」とすみだ水族館の担当者。
企画はツイッター上でも話題となり、「センスに満ちてる」「店員の本音が見られて好き」といったコメントが寄せられました。
「話題になった理由の一つは、ご購入いただいたみなさまが中身をネタバレせずにいてくださったおかげだと感じています。みなさまに支えられて楽しいものにすることができ、感謝しています」(若松真平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル