東京都新宿区歌舞伎町の大久保公園周辺で、売春目的で客待ちする女性が増えている。警視庁は1~9月、客待ちの20~46歳の女性計80人を売春防止法違反容疑で摘発した。昨年1年間の51人を大きく上回った。警視庁は対策の強化を進める。
保安課は9月に入り、同公園周辺での売春目的の客待ち女性の摘発を強化し、同法違反容疑で35人を現行犯逮捕した。そのうち約7割が20代で、無職や風俗店従業員が多く、9割超が初犯だった。
客待ちの理由を尋ねると、約4割が、ホストクラブやメンズ地下アイドル(メン地下)が働く店「コンカフェ」などに通うためだったと説明した。「経済的困窮」を挙げる女性も約1割いた。
ホストクラブ、コンカフェに一斉立ち入り
9月下旬には、歌舞伎町のホストクラブやコンカフェなど110店舗を風俗営業法に基づいて一斉立ち入りした。「客に売春させることも(法律違反で)処罰されます」などと書かれたチラシを配り、注意を促したという。
同公園周辺は以前から客待ちの女性がいることで知られていたが、SNSで拡散され、コロナ禍後もあって人が集まるようになり、今年に入り警視庁へ相談が多数寄せられていた。(御船紗子)
スマホ手に並ぶ女性 声をかける男性
「何をしているの」「いくら…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル