9月に入っても残暑厳しい日々が続いています。「暑い日は浴槽に入らずにシャワーだけ」という人も多いのではないのでしょうか。でも、寒い冬だけでなく暑い日も、「浴槽入浴」が断然おすすめなのです。
自律神経の乱れが、夏バテのさまざまな症状を引き起こす
なぜ、暑い日でも浴槽入浴がおすすめなのか。それは、夏バテの要因のひとつである「自律神経の乱れ」を解消する効果が期待できるからです。
自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、安静時に優位になる副交感神経とからなり、それらがバランスよく働くことで、私たちの体は健康な状態を保つことができます。
ところが、このバランスはさまざまな要因で崩れてしまいます。夏の場合は、冷房による室内と室外での寒暖差や、夜になっても続く暑さ、強い紫外線などで、自律神経のバランスが乱れがちです。
その状態が続くと、疲労感やだるさ、食欲不振、不眠といった夏バテの症状につながってしまうのです。
しかし、湯ぶねにゆったりとつかる浴槽入浴を習慣にすることで、こうした自律神経の乱れを整えることができます。その結果、夏バテも解消できるのです。
浴槽入浴は、3つの作用で心と体の疲れをほぐす
なぜ浴槽入浴によって自律神経が整えられるのでしょうか。理由は、浴槽入浴が持つ「疲労回復」効果にあります。
その疲労回復のカギとなるのが、浴槽入浴が持つ「浮力」「水圧」「温熱」という3つの作用で、それぞれ次のような効果が期待できます。
(1)「浮力作用」による、筋肉を弛める効果
水中では体重が約10分の1になると言われており、筋肉や関節等への負担が減り、体の緊張を弛めることができます。
(2)「水圧作用」による、血行を促進する効果
水中では体にかかる水圧によって、いわば「マッサージ」を受けている状態になり、全身に血液が行き渡りやすくなります。
(3)「温熱作用」による、リラックス効果
皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がると、全身の血流が促進されます。温熱作用は自律神経をコントロールする作用もあり、身体がリラックスモードになります。
つまり、浴槽入浴の持つこれら3つの作用により、私たちの心や体はほぐされ、リラックスし、夏の暑さによる疲労も解消できるわけです。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース