教員の多忙さが十分に是正されず危機的な状況だとして、文部科学省の有識者会議が28日、改善策を盛り込んだ緊急提言をまとめ、永岡桂子文科相に提出した。国の基準を大きく上回る授業時数(コマ数)の削減や学校行事の簡素化、仕事を補助する支援員の増員といった教員の負担削減策を列挙。文科省は来年度予算案に一部反映させたい考えだ。
緊急提言をまとめたのは、文科相の諮問機関・中央教育審議会の「質の高い教師の確保特別部会」。給与増や働き方改革など、優秀な教育人材を確保するための幅広い施策について6月から議論している。今回、法改正がいらず、すぐ取り組める項目に絞って提言に盛り込んだ。
提言は、長時間労働や教員不足が深刻だとして改善策を示した。具体的には、プリントの用意や来客対応などの仕事をサポートする「教員業務支援員」の全公立小中学校への配置を求めた。教員になった人の奨学金返済の支援、主任や管理職の手当増額も盛り込んだ。
また、教員に代わってボラン…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル