倉富竜太
AIでの婚活はいかがでしょうか――。相性が合う相手との出会いから結婚までを支援する大分県の施設「OITAえんむす部 出会いサポートセンター」が、新たに人工知能(AI)を活用したマッチングシステムを導入し、運用を始めた。
「えんむす部」は2018年に開設された。登録会員同士で希望が合えば、施設職員同席でお見合いし、双方が同意すれば交際につながる。県内外の20~40歳の男女計約1500人が登録しており、これまでに144組が結婚した。
システムは結婚相談所を運営する「タメニー」(本社・東京)が開発した。AIマッチングでは、4択か5択の設問計112問に回答。AIが相性のいい相手を選択し、週に1人(最大月4人まで)を紹介する。
これまでは、相手を探す際、「年齢」や「身長」といった約10項目を入力し検索する方法しかなかった。会員から「自分から相手に申し込みにくい」「価値観の合う相手となかなか出会えない」といった声があり、導入に踏み切ったという。
また、従来は施設職員が行っていた日程調整が、会員同士でできるようになった。複数の相手と並行して連絡を取ることも可能になった。
県こども未来課の担当者は「センター開設当初の目標は、24年度までの90組の結婚で、かなりの成果が出ていると感じる。出会いの場を提供しているにすぎないが、さらなる後押しをしていきたい」と話した。(倉富竜太)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル