京都市東山区の八坂神社で31日、大みそかの風物詩「をけら詣(まい)り」があった。
午後7時すぎ、境内の灯籠(とうろう)にくべられたキク科の薬草「オケラ」に神職が火をともすと、参拝者は吉兆縄(きっちょうなわ)と呼ばれる火縄に火を移し、消えないように回しながら持ち帰った。
オケラは燃やすと独特の芳香がすることから、邪気を払うとされている。新年の雑煮を炊く火だねに使うと、1年を無病息災に過ごせ、燃え残った火縄は、防火のお守りになるという。
雑踏事故防止のため、大みそかから元日にかけて、神社の境内は一方通行で、深夜の屋台営業は行われなかった。(新井義顕)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル