大江千里さんコラム「NY 今を生きる」
拡大するパパのTシャツにくるまってひたすら眠る「ぴ」=本人提供
NY在住のジャズピアニスト大江千里さんが、相棒との一騒動をつづります。
相棒ぴーす(以下ぴ)と渡米したのは2008年。ぴが1歳半の時だった。音大時代のパパの苦悶(くもん)をそばでずっと見て知っている唯一の存在だ。
そんなぴの後ろ脚にコブが出来た。紫色が引かない。すぐさま担当医リーに連絡し、手術をさせることに。いずれ厄介な病気を引き起こす遠因になるかもしれないからだ。アメリカじゃ全身麻酔が多い。僕が去年盲腸をとった手術もそうだった。
拡大するNYの駅のホームにはソーシャルディスタンシングを知らせるマーク=本人提供
そりゃ負担はかかるがまだ彼女の年齢ならギリギリ出来る。やってやろう。パパの気持ちが固まったのはいいが、ぴが食欲旺盛だとホロリ、いたずらするとホロリ。やたら涙もろくなった。全身全霊で守ってやるからな!
■手術当日、コロナ禍の影…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル