大阪・堺市の竹山修身前市長が政治資金問題で辞任したことに伴う堺市長選が9日投開票され、大阪維新の会公認の新人・永藤英機氏(42)が、無所属の元市議・野村友昭氏(45)を僅差で制し初当選した。大阪維新の会は、竹山氏と大阪都構想を巡って対立。維新は過去2回の同市長選で敗れており、3度目の正直で念願の当選を果たした。
堺市の“反維新”の牙城を崩すと同時に、同党の丸山穂高衆議院議員(35)の北方領土に関する不適切な発言など、維新に吹く逆風をもはね返した。新堺市長に当選した永藤氏は「本当に大変な選挙でしたが、なんとか結果を出すことができました。さまざまなデマがあったり、市民の方の不安の声を聞いたりしてきました。皆さんに託された4年間。全身全霊を注いで堺のために働いて参ります。新しい堺を作る。頑張って参ります」と、深々と頭をさげた。
4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選を制し、勢いに乗る維新が、政令指定都市・堺市も制し「都構想」に向けさらに追い風が吹く形となった。しかし永藤氏は「今はまずは大阪市がどうなるか状況を注視して、将来的に堺でも議論したい。次回以降はマニフェストに掲げて選挙を戦う。(4年間は)議論はしません」。と、あくまでも堺市のための政治を強調した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース