戸田和敬 渡辺翔太郎 大久保直樹 宮野拓也
台風7号に伴う大雨で、鳥取市では道路や橋が崩落し、16日午後4時半時点で825世帯1770人が孤立状態となっている。15日から避難先で過ごした住民たちは天候の回復を待って自宅に戻り、不安を口にした。
「家の一部が川に浮いていて、あぜんとした」
同市佐治町の加瀬木地区に住む岡部文徳さん(70)は、避難所から佐治川沿いの自宅に帰り、絶句した。家屋の倒壊はまぬがれたものの、床下部分が濁流でえぐられたようになっていたからだ。「まさか一夜でこんなことになるとは。命があって良かったと思うしかない」。この日は別地域の長女宅に泊まるという。
高山地区の会社員、長谷智徳(とものり)さん(56)は、自宅の裏山から敷地に流れ込んだ土砂をかき出す作業に追われていた。「家の中は無事なので不幸中の幸いだが、また土砂崩れが起きないか心配」と表情を曇らせた。
崩落した高山橋周辺の集落で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル