多田晃子
政府は6日、天皇陛下が6月後半にもインドネシアを公式訪問する方向で調整を進めると発表した。国際親善のための外国訪問は即位後初めてで、新型コロナウイルスの流行で途絶えていた、現地に赴いての国際親善が再開する。皇后さまの同行については今後の体調を踏まえて検討する。訪問は、閣議を経て正式に決まる見通し。
政府や関係者によると、今年は日本とASEAN(東南アジア諸国連合)の友好協力50周年で、インドネシアが議長国を務めているほか、2019年8月に同国大統領が親書で天皇陛下を招請しており、昨年7月の訪日時にも大統領が天皇、皇后両陛下を招請していることなどを踏まえた。首都ジャカルタを訪問し、歓迎式典や晩餐(ばんさん)会などへの出席が検討されている。宮内庁幹部は外国での国際親善再開に「国際親善のためのご訪問は非常に大切なお仕事で大変結構なこと」と話した。
陛下がインドネシアを訪問するのは初めてで、即位後の外国訪問としては昨年9月に英エリザベス女王の国葬に参列するため英国を訪問して以来となる。インドネシアには2008年に秋篠宮ご夫妻が、1991年に在位中の上皇ご夫妻が即位後初めて、62年に皇太子ご夫妻時代の上皇ご夫妻が公式訪問した。(多田晃子)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル