岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)=同市=の裁判員裁判が12日、岡山地裁であり、真愛ちゃんの母親の西田彩被告(35)=逮捕監禁致死と強要の罪で起訴=への証人尋問が行われた。彩被告は虐待が続けられた経緯を証言した。
岡山地裁で11日から始まった裁判員裁判。法廷でのやりとりを詳報します。
彩被告の証言によると、船橋被告は交際を始めて約2カ月後から真愛ちゃんらの体を布団たたきでたたくなどの暴力を振るい始めた。「口で言っても分からないなら、手を上げるしかない」と言われたという。
警察や児童相談所に虐待を相談しなかった理由について、彩被告は「(船橋被告による)禁止事項が多くて制限されていた。病院に行ったらダメ。児相への相談は『俺と(の関係が)終わってからにしてくれ』と言われ、行けなかった」と説明した。交際約2カ月後には自分の携帯を取られ、持たされた別の携帯を24時間つなぎっぱなしにさせられ、終始監視されていたと語った。真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせるなどの虐待を止めなかった理由を問われると、「当時は精神が崩壊していた」と話した。
真愛ちゃんについては「助け…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル