麻雀(マージャン)のイメージが変わりつつある。大人だけでなく、幼い子どもたちの間でも「頭脳スポーツ」として人気が広まり、子ども向けの教室はほぼ満席。小学校のクラブ活動にも登場し始めている。(植松佳香)
東京都品川区の麻雀教室。2月の日曜日の午前10時すぎ、入り口には子どもたちの行列ができていた。健全な麻雀の普及活動をする一般社団法人「ニューロン」(東京)が月2回開催している子ども向けの麻雀教室に参加するためだ。
席は先着順で埋まるため、開始時刻まで30分ほど並んで待つ子も。部屋の中いっぱいに並ぶ12卓の全自動麻雀卓は、あっという間に子どもたちで満席になった。
飛び交う麻雀用語
半数以上が小学生で、中高生や未就学児も参加する。「漢字が読めて座っていられる子」であれば参加可能で最年少は4歳。メンバー登録をして、来たいときに来るシステムだが、ほとんどが欠かさず来る「常連さん」だ。
ルールがあやふやでも、詳しいスタッフが卓に1人配置され、その都度丁寧に教えてもらえる。
「やった、ロン!」
「白(ハク)ポンされたー」
「またチーされたよ」
いろんな所で麻雀用語が飛び交う。小4の男の子は、囲碁や将棋と同じように麻雀に興味を持ったという。「戦術を考えるのが楽しい。実力だけでは試合が決まらなくて、運も必要なところが麻雀の魅力かな」。
麻雀は頭脳スポーツ
ニューロンは1997年、社会福祉事業として麻雀教室を始めた。子どもから大人まで誰でも楽しめる健全な遊びとして麻雀の普及に努めてきた。発足翌年から子ども向け教室を定期的に開き、現在は全国13教室で開催。習い事感覚で来ている子どもも多いという。
麻雀ができる場所といってす…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル