石川春菜
各地で夏休みが明けるこの時期、子どもたちは登校がつらいなど様々な悩みを抱えやすい。コロナ禍のストレスも重なっており、専門家らは「いつも以上に様子を気にかけて」と呼びかける。
18歳以下を対象にした相談窓口を運営するNPO法人チャイルドライン支援センター(東京都)が、2009年度からの10年間の相談について分析したところ、「死にたい」という内容は、夏休みと夏休み明けの8、9月が、進路などの悩みを抱えやすい1~4月とともに多かった。
また今年は、コロナ禍で家にいる時間が長いためか、家族関係の悩みの相談が増えている。小林純子・代表理事は例年以上に注意が必要だとして、「周りの大人は子どもに声をかけるなどして、『あなたのことを気にしているよ』とサインを送ってほしい」という。
子どもの話を聞くときは、否定せず、どうしたいかよく聞く。子どもの気持ちを聞かずに学校に相談するなど、大人が慌てて行動せず、「子どもに寄り添い、一緒に歩んで」と呼びかける。
学校や家庭以外の居場所を確保することも大切だ。ウェブサイト「#学校ムリでもここあるよ」(https://cocoaru.org/)では、近くの無料で利用できる遊び場や子ども食堂、相談先などを検索できる。9月6日までで、32都府県の117カ所が登録されている。(石川春菜)
子どもの悩みの相談先
◆「チャイルドライン」フリーダイヤル 0120・99・7777(毎日午後4~9時)
◆「生きづらびっと」LINE @yorisoi-chat(日、月、火、木、金曜は午後5時~10時半、水曜は午前11時~午後4時半・受け付けは終了30分前まで)
◆「こころのほっとチャット」LINE、ツイッター、フェイスブック @kokorohotchat(毎日正午~午後3時50分、午後5時~8時50分、午後9時~11時50分・受け付けは終了50分前まで)
◆「24時間子どもSOSダイヤル」フリーダイヤル 0120・0・78310
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル