子どもが不登校で自宅を出られず、親もストレスを抱える。そんな悩みを持つ家庭から、訪問やオンラインによる民間教育サービスに注目が集まっている。コロナ禍で子どもの心の問題が懸念されるなか、集団生活への復帰や学力向上など、様々なニーズに対応するものが出てきている。
体が当たると手で拭かれ…不登校 当初は風呂も入れず
東京都の高校1年の女子生徒(15)は、小学5年のころにいじめにあった。クラスメートに近づくと「あっちに行こうよ」と距離を置かれ、偶然に体が当たると手で拭くようなしぐさをされた。休み時間には一人、机で絵を描いた。登校がつらくなっていった。
「学校に行きたくない」。そう漏らしたが、理由がわからない母親(58)は当初、「行きなさい」と送り出した。次第に気力が尽き、不登校に。休んだ直後は眠り続け、風呂も食事も自力ではできなかった。
外に出られず、人とも会えない状況が続いた。母親が地元の支援センターに相談したが、積極的に動いてくれないと感じた。
外に出られず孤立 頼った家庭訪問サービス
そんな時にネットで見つけたのが、家庭訪問などのサービスで不登校生を支援する「オールライト」(東京都)。入会金のほか、月に5500円と別途訪問料。「払えない金額じゃない」と利用を決めた。
同社の相談員が数回自宅を訪…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル