旭川医科大学(北海道旭川市)の学長選考会議の西川祐司議長らが28日会見し、吉田晃敏学長の解任を文部科学相に申し出た理由を説明した。34件もの問題行為を明らかにし、「学長以前に社会人として適性に疑問」と指摘した。明らかにされた問題行為や会見でのやり取りは次の通り。
吉田学長の解任申し出をめぐる旭川医大学長選考会議の西川議長の記者会見での主なやりとり。
――14年間に及ぶ吉田学長の長期政権の影響は。
「学長の問題行動は3年間で急激に増えてきた。14年という異例の在任期間がガバナンスの崩壊に至ったという認識はある。任期は一定の制限を設けるべきだと私は思う。今後は任期を設けていく方向で議論が進むのではないかと思う」
――学長選考会議の責任も重いのでは。
「前回の選考会議で私は学長補佐の立場だった。おかしいと思うことはあったが、声を上げることができなかった。選考会議のメンバーは吉田学長が指名していた。会議として機能していなかったのは私たちも反省しないといけない。ただ、学長の独裁的運営で口を出せなかったというのが正直な思いだ」
――声を上げられなかった理由は。
「学長に異を唱えれば翌週には執行部から解任されるということで、会議で誰も意見を出さないのが当たり前になっていった。誰も勇気がなかった。言い訳がましいが、ものを言えない体制ではだめなんだということが身にしみてわかった」
――吉田学長側は選考会議の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル