仙道洸 富岡万葉
安倍晋三元首相が奈良市で銃撃された事件から8日で1年を迎えるのを前に、県内の自民党関係者ら有志でつくる任意団体「安倍晋三元内閣総理大臣感謝と継承の会奈良」が1日、同市の「三笠霊苑」に、慰霊碑にあたるモニュメントを設置した。この日、除幕式があった。
モニュメントは「留魂碑(りゅうこんひ)」と名付けられ、高さと幅が約1メートルの御影石の中に、50センチ四方の黒い御影石が埋め込まれ、安倍氏の自筆から引用されたとされる「不動心」という文字が刻まれた。1日から開放され、午前7時~午後5時の間、自由に参拝できるという。
同団体は、妻の安倍昭恵氏が特別顧問を務め、県議会議員や県内に選挙区を持つ国会議員らを中心に構成されている。昭恵氏は除幕に際して「今後多くの方に訪れていただき、主人を思い出していただければ何よりの供養になるかと思います。この留魂碑を通して新たに多くの種がまかれ育っていくことを、主人も楽しみに見守っていくことでしょう」とのメッセージを寄せた。
事件当時、現場で応援演説を受けていた佐藤啓参院議員は、同団体の会長を務める。碑の前で手を合わせ「一周忌までにどこか静かな場所に安倍先生の御霊を慰め、これまでの功績を継承できるような碑を造りたかった。安倍先生のことを思い出せるような場所になればいいと思う」と話した。
同団体は8、9両日、事件現場付近に献花台を設置する予定という。(仙道洸、富岡万葉)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル