松田果穂
自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が裏金事件を受け、政治資金パーティーの収入を訂正した。2022年までの3年間で追加された収入は、総額4億3588万円。訂正によって、パーティーの「利益率」が大幅に上がった。
訂正前の収支報告書によると、2022年のパーティー券の売り上げは9480万円で、開催費用の約2591万円を差し引いた利益は約6888万円、利益率は72%だった。しかし、訂正により売り上げの不記載分(1億282万円)が追記されると、利益は約1億7170万円、利益率は86%となった。売り上げのほとんどが利益となっていた計算だ。利益率は20年は73%から89%、21年は71%から89%となった。
また、訂正前は、パーティー券を購入した人数に当たる「対価の支払いをした者の数」の欄に20年3464人▽21年3376人▽22年3200人と明記されていたが、訂正後はいずれも「不明」となった。(松田果穂)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル