逮捕予定日などの捜査情報を容疑者本人に漏洩したとして、京都府警は24日、地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで府警東山署刑事課の巡査長、池田大助容疑者(40)=京都市右京区=を、同法違反(唆し)の疑いで大津市仰木の里の会社役員、高橋俊行被告(49)=恐喝罪で起訴=をそれぞれ逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。
池田容疑者の逮捕容疑は今年7月10日、恐喝事件で高橋容疑者を同日中に逮捕する予定だと同容疑者に連絡したとしている。高橋容疑者の逮捕容疑は今年3月13日、池田容疑者に捜査情報を漏洩するよう唆したとしている。
捜査関係者によると、両容疑者は別の傷害事件の捜査で知り合い、主に携帯電話の通信アプリでやりとりをしていた。恐喝事件で逮捕された高橋容疑者の関係者が、調べに対し「(池田)巡査長が高橋容疑者に情報を伝えていた」などと供述したことから発覚。府警では両容疑者の間に金銭のやり取りがあった可能性もあるとみて調べている。
府警では今年に入ってから、特殊詐欺対策を通じて知り合った高齢者から現金をだまし取ったとして山科署の巡査長が詐欺罪で起訴されたほか、警察学校初任科生の巡査が大麻取締法や窃盗の罪で起訴され、いずれも懲戒免職となるなど不祥事が相次いでいる。姫野敦秀首席監察官は「非違事案防止に取り組んでいる最中に、警察官が犯罪を行ったことは遺憾。府民に心よりおわび申し上げる」とコメントした。
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